タイヤを楽にハメるにはコツがあります。
「何処からムクのかハメるのか」が重要です。
ちなみに、作業の流れ的な事は書いていません。
コツの部分だけです(笑)!
チューブレスタイヤが全盛ですが (←でもない?)、まだまだクリンチャータイヤを愛用している方も多いと思います。
っで、ローラー台を回しながらYOUTUBEを見ていると、パンク修理とかタイヤ交換とか流れて来たりたりするんですね。
「・・・それ、逆じゃない?」
何かしらの理由があってそうしているのかもしれませんが、私の手順とは逆の方が割と多いです。←もちろん私と同じ方もいますよ!
私と同じ手順でやれば、リムとタイヤの相性によっては、最後までレバーなしでタイヤをはめることもできますよ(笑)!
っで、何が逆かといいますと・・・
バルブ位置の反対側からレバーを入れてムキ始めるんですね。
ハメるときはバルブ位置からハメて・・・
正解は、タイヤを
ムク (外す) 時はバルブ側から
です。
ハメる時はバルブの逆側から
ハメていきます。
それと、
しっかりビード (耳) を落とす!
これ、をやっていない方も多くいます。
このビード落としをやらないから硬くて・・・になるんです。
※それでも難いものはあると思いますが。
では、解説します。
①に赤いリム ( ホイール ) があります。
②の黒丸はタイヤのビード ( タイヤ内径←ちょっと違うけど・・・ ) です。リムの外周内側にキッチリとハマっているとします。
このキッチリとハマっているビードを、しっかりとリムの内側に落として・・・
③のようにタイヤの中心とリムの中心をズラします。この図ではレバーがいらないくらいにズレちゃってますね(笑)!
・・・そういうことです!?
タイヤを楽に外したりハメたりするためには、この「ズレをいかに大きくとるか」が肝になります。
ビード部分には、高い空気圧に耐えて、しっかりとリムに嵌めあうように、ワイヤー等 ( ケブラーとかも ) が入ってます。力技で、タイヤを伸ばそうとしても、はっきり言って伸びないです ( 全くではないかもしれませんが ) 。
想像してください。ここが簡単に伸びるようなら、空気を入れている途中で、高圧に耐えられなくなり、 ( ビードは ) 弾けるようにリムの外側に飛び出しちゃいますよね。
伸ばして嵌めるのではなく、
ズラして嵌めるんです。
上は断面図です。何かしら風ロボの顔みたいになってますけど・・・。
赤い線がリム。黒い線がタイヤ。青い線がチューブとバルブです。
①はタイヤのビードがキッチリとリムにハマっている図です。
②はバルブが邪魔してビードが奥まで落とせない状態の図です。
③はバルブがないところなのでビードが奥まで落ちています。
なので、
タイヤをムク (外す) 時にはバルブの反対側のビードをしっかりとリムの内側に落としてやって、できるだけバルブ側に隙間ができるようにタイヤとリムの中心をずらします。そして、隙間が大きく取れたバルブ側にレバーを入れて・・・
になります。
ハメる時も同じ理由で、バルブの反対側からハメていき、最後はバルブ位置で終わりになります。バルブ付近はチューブが分厚くなっているのでレバーこじりによるパンクリスクも減ります。
タイヤの中心とリムの中心のズレを、少しでも大きく取ろうと考えたなら
ムク (外す) 時はバルブ側から
ハメる時はバルブの逆側から
になります。
作業を行う際はすべて自己責任でおねがいします。