カシマコートのピストンが使えるアレ・・・です。A12 の TOKIKO 6POT からNISSIN4POTキャリパーに交換です。'13.03 に変更しましたが、特に問題がおこることなく現在 ('20.05 ) に至っていますので紹介します。
- 注意 -
ブレーキキャリパーの脱着作業になります。自分の単車を自分で整備する事を前提に情報を紹介しています。分解整備云々はもちろんですが、安全に関わる重要な箇所です。少しでも不安なかたは認証工場で相談、整備なさってください。よろしくお願いします。
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整備車両は、ノーマルフォーク・ノーマルホイールです。キャリパー取付ピッチは90mm。特別なこだわりがなければ、マスターシリンダーも5/8のままでオッケーです。当然ですが交換するニッシン4potキャリパーも90㎜ピッチの物です。外観そっくりな83㎜ピッチのキャリパーも存在しますので間違わないでください!
基本的にはポン付けなんですが、本当にそのままだとキャリパーのセンターが合っていません。気持ち外側にズレます。なので、キャリパー取り付け面にシムを噛ましてキャリパーを内側に追い込んでいます。0.2mmのシムを噛ましてこんな感じです。
写真のパッド減り具合でセンター具合を確認してください。実は、あともう少し0.01~0.05㎜内側がドンピシャです・・・。
キャリパーとホイールのクリアランスも問題ないです。ブレーキホースに関しては、Bestではないような気もしますが、とりあえずそのまま使えます。バンジョーボルトのピッチは TOKIKO は1.25mm。交換する NISSIN 4pot はブレンボ等と同じ1.00㎜。なので、バンジョーボルトは新たに用意しておく必要があります。
っで、コンマ2㎜のシムについてです。
「えっ!たった 0.2mmかよ!いらねーな」と思った方!考えてください、例えばですよ、1㎜内側に寄せてセンターがあっていると言うことは、シムを入れなかったら1㎜の倍、2㎜外側に寄っていたと言うことです。別の言い方をすると、2㎜外側に寄っていたから、半分の1㎜内側に寄せてセンターを合わしたってことです!
・・・ちょっとシツコイですか ( ´∀` )!
0.2㎜に当てはめると、0.4㎜です。パッドの使用限度が1mmだとして、それの 0.4㎜は結構気になると思いますが・・・しかも対抗ピストンなのでセンター合っていないと引きずりの原因にもなりますからね。それでも気にならないのなら・・・。
ホイール、フェンダー、スタビ等の組み方によるフォークの開き・閉じ具合、あるいは、取り付け面の個体差等でもオフセットは変わってくると思います。あくまでも参考までに。
使用しているシムの寸法です。外径Φ14mm / 内径Φ10mm / 厚み0.2mm
↓ モノタロウさんで購入できます。
RS010014020 シムリング 1パック(10枚入) 内径10Φmm 材質ステンレス(SUS304) 1パック(10枚) 岩田製作所 【通販モノタロウ】 34777967
10枚入りなのでディスクとハブの間に噛まして、ディスクを外に出そうかとも考えましたが、0.2㎜ですが浮いている状態になるわけで・・・(本来ならばディスクとハブの間に噛ませる専用の〇㎜厚のシムに合わせてハブ面を削って調整して・・・)キャリパー取り付け面に噛ましてます ( ´∀` )!
ディスクとパッドのあたり面はこんな感じです。
いろんな意見があると思います。有効面を使い切っていて最高なのか、いや、有効面をオーバーしているから危険なのか・・・。
ちなみにドゥカティでこれくらい攻めてる物を見たことはあります。でも、国産メーカーでは数ミリ余裕を持たせてありますよね。使用するパッドメーカーによっても変わってくると思いますが、気になる方はパッドを削って対応してください!
普段からよく面倒見ていて、ノギス出してディスク厚を確認できる方は、このままでもいいような・・・自己判断でおねがいします。
様子見で、ディスクの使用限度 4㎜まで使ってみました。街乗りバイク、50歳のおじさんの運転、という条件下ではクラックは入らなかったです。
ー おまけ ー
日清に交換されるのなら、ぜひカシマコートのピストンをつかってください!
ま~ぁ、清掃・整備が楽です。6POTの、いつま~でたってもピストンの出方が揃わない感じや、ダストシールのヤラレかたにウンザリ!「パッド交換2回で、もうシール交換かぁ!?」から解放されますよ!←ウチのがハズレだったのかも?
ピストンは、ウエスでふきあげるだけできれいになりますし、それと、完璧ではないですけど、ピストンの押出もきれいに揃います。おかげでシール類も傷まないです。