ある日のできこと・・・
バルブ調整を終えて、ヘッドカバーのボルトを締め付けていると・・・
「ぬぅう? うう? うっ? 」
もしかして・・・
クル・クル・クル・・・クル・クル・クル・・・
「やっちまったぜぃ!
ナメちゃい!!」
「う~っ」っと、一瞬泣きそうになりましたが、泣いてもしょうがないので(笑)さっさとやるべきことを・・・
ッタッタラー
リコイルキットぉ~
まぁ、リコイルキットです(笑)。
空冷250㏄のころに使ったやつが・・・サイズがあえば・・・
6mm!ビンゴ!!
あとは、ドリルを使うスペースが確保できるかだな・・・
フレームが邪魔してドリルが立てれなかったらヘッドおろすのかぁ?
どれどれ・・・
「・・・ん?」
「ネジ穴どこよ?」
・・・
「まさかのカムホルダーにねじ切り!?」
今まで、ネジ穴の位置なんて気にもしていませんでした。
「すっげー合理的!?」
「すっばらしい!」
感動です!
・・・百戦錬磨の整備士の方からすると特に驚くことでもない?
っで、
カムホルダーの組付け手順をサービスマニュアルで確認すると・・・
「おォーぅ!5点でホールドされているド真ん中からはじめて、左となり、で、右となり。さらに左の左端、最後に右の右端でフィニッシュ!」
私がナメた場所は、前列 ( エキゾースト側 ) の右端です。
締め付け手順が最後なら、そこだけ外して加工を済ませ、戻して締め付け!っで、オッケーじゃんね!← 一旦全部を緩めて組みなおし・・・をしなくてもいいよね?
せっかくなので?ウチに持ち帰って作業です。
ドリルの垂直に集中できるように、少しでも環境を整えます!?
アルミのアングルをあてがってクランプで固定します!?
クランプは 2丁あればバッチリですね!?
///
写真を撮る余裕はなかったです(笑)。アングルとクランプのセッティング具合は、下のタップ立ての写真を参考にしてください。
///
これで、ドリルに集中できる???
大切なお客様の車を預かっている整備士の方から・・・
「 ア・リ・エ・ナ・イ 」
という言葉が聞こえてきそうですが・・・。
あとはボール盤のハンドルを、手前にゆっくりと引き下ろすが如く!
いやいや、ボール盤のドリル可動部の軌道をイメージして(笑)!!
垂直にかまえたハンドドリルを真っすぐ下へ・・・
真っすぐ下へ・・・
整いました!!
あとは、己の腕を信じて・・・
キュイ~ん
期待にそえなくて申し訳ないのですが・・・
「上手くいったぜ!!」
っということでチャチャとタップ切り~のリコイル挿入・・・
リコイルはネジ穴上面 ( ウワツラ ) 止めで・・・
リコイル加工 ( ネジ山修正 ) 完了!
カムホルダーとヘッドカバーを組付けエンジン始動!
カム周りからの異音ナシ!
修理完了!
フ~ぅ。ひやひやしたぜ(笑)!!
//// どうでもいい話 ////
ヘッドカバーボルトの締め付けですが・・・
まずは、指で摘まんだボルトを数回「ねじねじ」です。ボルトがネジ山に間違いなく入っているかを確認するためですね。
っで、ラチェットで仮締め。
最後にトルクレンチ持ち換えて本締めです ( トルクレンチの握り位置は把握しておりますw ) 。
「セオリーどおり!」
ヘッドカバーボルトの締め付け順はマニュアルにはありませんが ( ← たぶん・・・ ) 、中央・前後 → 左・前後 → 右・前後、っで、悪くないですよね?
なのに・・・
まぁ、無事に修理できたんで・・・。
以上!「私、間違ってないよ」アピール ( どうでもいい話 ) でした(笑)。