ある日の仕事終わり・・・。
エンジン始動!チョークレバーを引いたままの GPZ900Rに跨り、両足をつきながらハンドル操作をしつつ、ブレーキレバーに指をあてて「バックオーライ ( ← 死語w?) 」・・・普段であれば、うしろにある壁ギリギリまでさがったら、チョークレバーを戻して駐輪場を走り去るのですが、その日の壁に映ったブレーキランプの反射がやけに明るい!?
「スイッチ入ったたままじゃね?」
いったん降りてフロントブレーキレバーをニギニギ・・・
ブレーキペダルを踏み踏み・・・
「ついた ( 点灯した ) ままやね。」
前と後ろ
実は、数年前にもスイッチトラブル・・・その時の症状は?
ブレーキ ( レバー ) 操作をしているにもかかわらず、ブレーキランプが反応しない・・・ペダルを踏んだ時にはブレーキランプ点灯OK・・・ 。
レバー操作をしているのにブレーキランプが反応しないのなら、悪さをしているのはレバー側のスイッチ ( ペダルを踏んだら反応するんですからねw ) 。直ちに???ホルダー下 ( 裏? ) にセットされているスイッチを交換。っで修理完了。
わかりやすい(笑)。
なのですが、今回の症状は?
ブレーキ ( ON ) 操作をしていなくても常に
「ブレーキかけてま~す!」っな状態。
スイッチが悪いのはわかっているんですが
「前?後ろ?・・・どっちなん?」
整備不良
「どっちなん?」のまえに・・・
どちらかがダメで点灯しないのなら、意識して生きている側を操作し、後続車にブレーキをかけていることを伝えることができますがっ!
「点灯しっぱなし!!」っということは・・・
生きている側を操作して、云々は通用しないわけで・・・
いつ追突されてもおかしくない状態 !!なわけで・・・
これで走り出すには勇気が必要・・・じゃなくて(笑)!
・・・そもそも 「整備不良!!」 ですからね!!!
レバーか?ペダルか?
っで、どっちなん?
・・・直感っというか(笑)、前項であるようにレバー側は数年前に交換済みですし、機械式のカチカチスイッチだと、「壊れた時にはつかなくなる」ことが多いような気がします ( 違っていたらゴメンナサイ ) 。
「ペダル側が怪しいかな?」
なので!とりあえず右サイドカバーを外し、リアマスターシリンダーのフルードカップ奥に見える ” 青/赤・茶/白 ” の配線 ( リア・ブレーキスイッチ ) のギボシ端子をはずして確認です・・・
点灯しっぱなしだったブレーキランプは消灯し、テールランプだけの明かりに。その状態でフロントブレーキレバーをニギニギすると・・・ピカッ・ピカッ!
「ペダル側やね」
その場での対処は無理と判断し、とりあえず!!後続車にブレーキ操作をしていることを ( レバー側で ) 伝えるために、その ( リアの) 配線は外したままでその日は帰宅。
・・・出先の時の処置としてアリといえばアリなのか?・・・自己責任で。← 整備不良なのをわかってて乗ったんだな!
スイッチ交換
後ろとわかれば、部品を注文して交換するだけ・・・なんですが、リアブレーキスイッチを交換するには、ステップホルダーを外す必要があります。
※ ↑リアブレーキスイッチ。A12で注文すると、代替え品 ( A15用 ) になってます。心配な方は、パーツリストから ( なんでイグニッションスイッチの頁にあるん?探したわぁ~w ) 。ちなみに、配線の色が少し違うだけです。
( ’25.5.19 )
ステップホルダーを外すとなると・・・スイングアームのピポットシャフトのからみがありそうで、メンドクサそうな気がします・・・っが、ステップホルダーの中心?にある大き目のナットは「ただの化粧ナット!?」なので、まあ、普通に ( ジャッキ等、用意しなくてもスイングアームが落ちることはなくw ) !?外せます・・・。
メンドクサく無いですよ~っといいたくて「ただの化粧ナット!?」っとしましたが、実は位置決めのための大事なナットでもあります ( と思いますw ) 。
位置決めについては後程・・・。
っで、プレート裏側のリア・ブレーキスイッチ・・・
スイッチに掛かっているスプリングを外したら ( 上の写真・赤で囲ったスプリング ) 、調整ナットの抜け止めの爪を外して ( 効かなくして ) すっぽり抜き取り交換したくなるんですがっ、その爪が ( 爪と別に切り欠き合わせも必要w ) まぁまぁメンドクサイんです(笑)← 試みたなw。
なのでっ!?そのメンドクサイ爪と真面目に格闘(笑)するよりかは ( 後回しにして ) まずは配線を外し ( 流れ的には、すでに外れてる?w ) 、調整ナットを保持した状態で、スイッチ本体をくるくる回して先に本体を外す作戦が得策かと思います!!
っで、本体を外し自由になった ( よく見える状態になった ) ナットの、切り欠きと凸を合わせつつ、抜け止めの爪を押し込みながら・・・
まぁ・・・古いの外して
新しいのに交換するだけなんですけどね(笑)!
動作チェック
スイッチを新しいものに取り替えたら、動作 ( 点灯) チェック。
スイッチは、ステップホルダーの裏側にあるため、組付けた後だと調整は面倒 ( 無理? ) です。なので、ステップホルダーが宙ぶらりんの状態で ( もとに戻す前に ) 、スイッチの ON/OFF 調整をする必要があります。
※ なのでっ!ステップホルダー裏側に取り付けられているマスターシリンダーは付けたまま、フレーム側にボルト止めされている「フルードカップのボルトだけ」を外すのが吉です 。
調整の仕方は・・・先ほどのナットをグルグルまわしてスイッチ本体を動かし、スプリングが掛かったロッド部分の引っ張り具合を・・・いらないですね(笑)。
ステップホルダーを片手で保持しつつ、ブレーキペダルを踏み踏み ( 押し押し? ) しながらの点灯チェックになります。「点いた!消えた!」っとわざわざ点灯確認するよりは、外した端子にテスターをあて、導通チェック!が楽だと思います。
化粧ナットと締め付け手順
スイッチの調整を終えたらステップホルダーを戻します。
シートレールをグイグイとぐねりながら(笑)、ステッププレートをはめ込み、ボルト穴を合わせつつ、各ボルト類を締め付けるのですが・・・。
「締め付け順にこだわりたい!!」
① 最初に「ただの化粧ナット」をしっかり締め付け、フレームに通っているピポットシャフトに合わせてステップホルダーを固定します。
② ( ピポットシャフトとの位置が決まった ) ステップホルダーとメインフレームをつなぐボルトを締め付けます。※マニュアルには上前、下 ( 矢印 ) 、上後の指示あります。
③ リアフレーム ( シートレール ) をつなぐボルトを締め付けます。
ほんの・数ミリかもしれませんが、ピポットシャフトを捩りたくない「気持ち」です(笑)。
↑ 仮止め ( 仮締 ) あとの本締めの話です。
あとは、サイドカバー等、外したものをとりつけて作業終了。
拘るか拘らないかはあなた次第(笑)!
さらに拘るかたは、ボルトにも・・・高強度なクロモリボルトを推奨です ( 気持ち、気分の問題w ) !? ← サーキット走行等は一切しない、街乗りオジサンのひとり言です(笑)。
運行前点検と整備不良
タイヤ溝のスリップサインで止められるのは自業自得で構わないと思いますが!?灯火類の整備不良は、気が付けばもちろん直しますが、ついさっきまで ( 運行前点検で ) 大丈夫だったのに、たった今 ( ひとつ目の信号を止まったところで ) ダメになるパターンってあると思うんですよね・・・。
その場合、その間は気が付かないで走行していることになるわけで、「たまたま」出くわしたとしたら!?運が悪かったとしか・・・。
通用するかしないかはわかりませんが言い訳するなら「いま、バイク屋さんに持っていくところなんです!」・・・なのかな?
「なんだかなぁ。」
・・・ちなみに、過去に1度だけ赤いシールを貼られた原付を見たことがありますが、私自身は「たまたま」に出くわしたことはないです(笑)。