GPZ900R にもとからついている(笑)!? CVK キャブレターの外し方です。
まるごとごっそり高性能な社外物 !もしくは、 まるごとごっそりではないにしても、内部キット組み込み仕様!っで、エアクリーナーボックスを取っ払っているかたのほうが多い気はしますが・・・。
エアクリーナーボックス、キャブヒーターも残したままの、まぁまぁメンドクサイ仕様!の外し方です(笑)。
「これが正解!」ではなく
「こうすればはずせるよ!」っな内容です
肝はふたつ!?
- 注意 -
年式、形式で違いがあるかもしれません。この記事は、’99 年式の A12 マレーシア仕様がモデルです。
フューエルタンク
別にあとからでもいいんですが・・・
「さあ!はじめますか!!」
っと気合を入れるために(笑)まずはフューエルタンクを外します。
タンクの外し方は こちら の記事を参考にしてください。← 燃料コックのこととか書いてます。
キャブヒーター
車体左側のバルブにつながっているホースから先に外します。
もとは本流のロアホースにつながっていますので、ホースを外すと冷却水はジャブジャブあふれてきます(笑)ので、何かしらの方法で、冷却水を止める準備をしておいてください。
私の場合は・・・
バルブ上側につながっているホースを「グリグリ、ぬりィ~」っと、抜けるギリギリでひと呼吸。抜いたと同時に!準備しておいた「ボルトをセットしたホース」を使い、バルブ上側で栓をする・・・です(笑)。
※ ラジエタ容量分の冷却水が下りてくるわけで、まあまあな圧力(笑)で冷却水はあふれてきます。写真では、古いホース ( 内径 φ8㎜ ) にボルトで「栓」をしてますが、完全な止水はできていません。
冷却水が地味に滲み出るのが気になる方は・・・ホースクランプでバルブ下側ホースをしっかり潰して上側を外す!っか、熱の入ったホースを潰すのに抵抗あるかたは、ボルトではなく(笑)止水用のホースプラグ ( メクラ蓋 ) をセットしたホースで止水!かなぁ・・・自己責任で!!
正道は冷却水を抜いてから!?
バルブ側の処理をすませたら、つぎは逆側 ( 車体右側 ) のフィルターボディにつながっているホースを外します。先の作業でキャブレターに流れ込む冷却水は絶たれているので、こちらのホースを外す時はウエスを用意するだけで「栓」の準備をする必要はないです。
ガソリン抜き
ドレンプラグを緩めて、フロートチャンバー内のガソリンを抜きとります。
車体右側にしゃがみこみ、キャブレター下部をのぞき込むと、フロートチャンバー底部にドレン用フィッティング ( 突起 ) と、ドレンプラグが見えます。
ドレンフィッティングに適当なホース ( 内径 φ6㎜ ) をつなぎ、反対側には容器 ( 耐ガソリン ) でガソリンを受ける準備をしておきます。
3㎜ の六角レンチ ( ← 年式違いあるかも? ) をドレンプラグにセットしたら、グイっといっきにトルクをかけて・・・「パッキーン」。無事に緩んだら、ホース内にガソリンが流れてくるまでクルクルっと数回転緩めます。
フロート内のガソリンが抜けきったら、もと通りにドレンプラグを締めます。
4気筒分ですから、もちろん4つのキャブレターともに同じ作業を行います。
※ ドレンプラグの向きは、1番から4番まで同じです! 奥になる 1番 2番を緩めるには・・・用意する六角レンチは、精度良い信頼できるメーカーの、ロングのボールポイントは必須だと思います。
それから・・・指力や(笑)、場合によってはレンチを養生してプライヤーでつまんで!等々・・・創意工夫と自己責任で!なんとかして、ドレンプラグを緩めてガソリンを抜き取ります。
この作業が、じつは肝!?
エアクリーナーボックスを後方にずらして・・・っが、通用する車種もあるかもしれませんが 、GPZ900R のエアクリーナーボックス後方への「逃げ」はごくわずかです。ずらしたところで、キャブレターを抜き取る余裕は生まれません。( ※なのですがっ、取付時のことがありますので、下の写真を参考に、位置決めボルトを緩め、ボックスは後ろにずらしておいてください。)
っで、「こうすれば外せるよ!」「この手もあるよ!」です。
エアクリーナーボックスにつながっているダクトの側面を、親指でグイっと押しつぶし、ボックスとの嵌め合わせを上手くかわして、つぶしたダクトをボックス内に落とし込みます。
↑ これが肝!?
( 写真では、キャブレター側の押さえバンド ( スプリングコイル ) が定位置に戻ってますが、押し込む際にはもちろんボックス側にずらしてからです。)
次は、シリンダヘッドにつながっているキャブホルダー ( インシュレーター ) クランプをユルユルにゆるめます。っで、キャブレター本体をグイっと後方に・・・
キャブホルダーから引き抜いた本体は、左側にスライド ( 右でも可? ) させれば降ろせます。あとは、スロットルケーブルとチョークケーブルを取り外せば準備OK!?
ジェット交換?パッキン交換?ホース交換?・・・目的の作業を行ってください。
ここまでが、外し方。
ここから先は、戻し方です。
外したものは逆手順で組み付けて!っで、間違いないんですが・・・
スロットルケーブル
正道は、スロットル ( グリップ ) 側を一旦外してからかもしれませんが・・・。
作業工程を増やしたくないんです(笑)!
タイコのキワを折り曲げてしまわないために・・・
バタフライバルブを開けた状態にして、タイコをひっかっける部分をタイラップ ( インシュロック ) で仮止めしておくと作業が楽です。
楽して無事に?ワイヤーを取り付けたら、タイラップはブッタ切ります・・・タイラップがもったいない方はマジックテープのベルトかなんかで代用してください。
ちなみに、わたくし「戻し側のワイヤーは要らない」派です(笑)。
ダクトに注意
落とし込んだダクトをもとに戻すのですが・・・。
ダクトの向きが「???」にならないように、嵌め合いのとなり合わせ部分は、カットされてます。・・・親切設計(笑)?
ボックス内側も吸入口が天井を向いたりしてないか(笑)確認します。
「向きに注意!」です。
戻せるの?
「・・・ん?先にダクト戻したらキャブレター入らないんじゃないの?」
キャブレターを先にいれちゃうと
ダクトが戻せないんです(笑)!
なので!
元に戻したダクトはクルッと外巻にカールさせ、タイラップで仮止めです。
これがふたつめの肝です!?
外した時ほどの余裕のスペースはありませんが・・・
問題なくもとに戻せます。
キャブレターをキャブホルダー ( インシュレーター ) にセットしたら、仮止めタイラップを取り外し、丸めてあったダクトをクルッともどします。セット ( 被せ ) 具合を確認しながらエアクリーナーボックスを前方にグイーっとしたら、ボックス位置決めボルトを締めこみます。
残りは・・・
あとは、外したものはとりつけて、緩めたものは締めこんで、減ったものは継ぎ足して・・・です(笑)。
キャブホルダー ( インシュレーター ) のクランプを締めこんだら、ダクトのスプリングコイルを定位置に戻します。ちなみに、ダクトのスプリングを戻すときには、ピックツールよりも「耳かき」のほうが使い勝手がよいです(笑)。
キャブヒーターのホースを戻したら ( フィルターボディ → バルブ ) 、フューエルタンクを取り付けて作業終了です。
試運転で各部点検した後は、冷却水量の確認も忘れずに。